素材について

当工房で使用する主な素材はステンレスとアルミニウム、鉄になります。

特徴	ステンレス SUS304	ステンレス SUS430	アルミニウム アルマイト処理材	鉄 ボンデ鋼板
耐食性	非常に高い耐食性を持ち、さまざまな環境で使用可能	一般的な環境で十分な耐食性を持つ	高い耐食性を持ち、腐食を防止できる	亜鉛メッキにより防錆性が高いが、屋外使用には適さない
強度	高い引張強度と靭性を持ち、衝撃や負荷に強い	SUS304と比較して硬度が高く、耐摩耗性に優れる	硬度・耐摩耗性が向上し、耐久性が高い	加工性が高く、曲げ加工やプレス加工に適している
加工性	優れた加工性を持ち、冷間加工や溶接がしやすい	SUS304よりも加工しやすいが、溶接性は劣る	優れた加工性を持ち、さまざまな形状に対応可能	加工しやすく、溶接も可能
磁性	非磁性	磁性あり	非磁性	磁性あり
電気特性	導電性あり	導電性あり	電気絶縁性が高い	電気亜鉛メッキにより電気絶縁性がある
用途例	食品加工機器、医療機器、キッチン用品、化学機器など	建築用、内装材、自動車部品、家庭用品（洗濯機や冷蔵庫など）	自動車部品、航空機部品、光学機器、装飾部品など	家電製品、建築内装材、機械製品のカバーや部品など

素材価格について：

価格は2025年3月現在、SUS304>アルミの処理材>SUS430>ボンデ鋼板となりますが、材料価格の変動、ステンレスの表面仕上げ方法、板厚、カラー処理等により大きく変動します。

表面仕上げについて：

ステンレスの代表的な表面仕上げ方法は以下のようなものが有ります。

HL（ヘアライン）

• 特徴: 長く連続した研磨目を持つ仕上げ。

• 方法: 通常P150～P240番の砥粒研磨ベルトで長い研磨目をつける。

• 用途: 建材の最も一般的な仕上げで、装飾用や建築用に広く使用される。

＃400

• 特徴: 鏡面に近い光沢を持ち、若干のすじがある。

• 方法: No.2B材をP400番バフで研磨仕上げする。

• 用途: 建材、厨房用品、食品設備など。

バイブレーション

• 特徴: 無方向性ヘアーライン研磨仕上げ。ランダムな研磨模様が特徴。

• 方法: 多軸水平研磨により、無方向性のヘアーライン仕上げを行う。

• 用途: 建材、エレベーターの扉、ビルエントランスの扉など、傷が目立ちにくい仕上げが求められる場所に使用される。